放射線治療の準備

11月の始め、B病院の放射線科を受診。ほかの科は人が溢れているけれど、放射線科の前は、あまり人がいない。ま、そうだよね。元気そうな女性が数人、談笑しながら座っていて、「同じ病気の先輩かな?」と思った。

 どんな治療になるのか、何をするのかまったく想像がつかず、緊張しながら待ち、最後に呼ばれて診察室へ。

 先生はX病院からの情報を見つつ、病気と体の現状について話をした。そして、これkらの治療方法について、説明してくれた。

 放射線治療は25回、土日祝日を除いて毎日同じ時間に通い、手術をした右胸に放射線を照射することになる。治療中は、照射部分以外に大きな副作用はないが、だるさを感じる人もいるので、十分休養をとること、照射部分をこすったり触ったりしないこと、治療が進んでくると、やけどと同じような症状が出てくるので、必要に応じて薬を出してもらえること、治療終了後1年間は「放射線肺臓炎」に係る場合があること、などの説明があった。

 明るくフレンドリーな感じの先生で、「照射した部分は、汗をかかなくなります。夏でも、この部分はさらっさらです」というので、笑ってしまった。

 初回の今回は、放射線を当てる箇所を確定するためにCTをとり、治療に必要な器具を作るという。CTはわかるけど、器具・・・想像つかない。

 想像通り、CTは淡々と終了。「器具」は、体を固定するためのプラスチックの型を作った。型は50㎝四方、厚さ5ミリ程度のプラスチック板を使っていた。これを温めて柔らかくして、台の上に寝ておっぱいが広がった状態(笑)の体の上からぎゅーっと押し当て、型を取る。少し熱くて、なんだか不思議な感触。少し冷めるまで、そのまま我慢。どんなものが出来上がり、どんなふうに使うのか、この時点でも???でした。

 最後に看護師さんから、「シルクのエプロンは持ってますか?持ってなかったら、病院の売店で購入してください。使い方はわかりますか?」もちろん、わからないです~(笑)。

昔病院に勤めていた知人から、「昔は乳がん放射線治療で、シルクのハンカチ使ってたよ。使い方はわからないんだけど…。放射線当てるときにとかうのかなぁ」なんて聞いていたけど、今はエプロンなの?どうやって使うの??そこは、看護師さんが丁寧に教えてくれた。エプロンは、下着の下に、つまり素肌に直接、身に着ける。乳がん放射線治療では、①皮膚がやけどのようになるので、皮膚を保護するため②器具装着のために皮膚にマジックで印を書くので、それが消えないようにするため、シルクのエプロンを間に挟んで下着との摩擦を減らして皮膚を保護するため、シルクのエプロンを間に挟んで下着との摩擦を減らすんだそう。へぇ~。

 帰りに、病院の売店でシルクのエプロンを購入した。シルクと言っても、ふわふわテカテカしたものでなく(そんなイメージ私だけ?)、表面が滑らかな綿のような感じで、サイズは小さめ。素肌にエプロンといってもセクシーな感じではなく(笑)、むしろ、金太郎の前掛けみたいで、笑ってしまった。首の後ろと腰の後ろでひもを結ぶので、首部分は服から外にはみ出るし、腰回りがごわつく。しかも、黒いエプロンなので、色が薄い服だと透けでしまう。そして、これ1枚を1か月半付けっぱなしにでもできない。というわけで、ネットで大きめのシルクのスカーフを購入し、ローテーションで回すことにした。