放射線治療後②

    かさぷたまでいかない部分は、自然と表面の皮が剥がれてきた。下に新しい皮膚ができて、古い皮膚が剥がれ落ちるような、なんだか、部分的に脱皮している気分(笑)。本当に、全てがまるっと、衝撃なことに、乳首までもが一皮むけた。

 剥けている最中は、見ていて少し怖いような、おかしいような、不思議な気持ち。それまで大きな病気、手術をしたことがなかったので、あー、人間の体って、こんな風に皮剥けて再生していくんだ、っていうのと、こんなボロボロの状態、人に見せられないぞ、という気持ちと、やっぱり少し、悲しい気持ち。

 下から出てきた新しい皮膚は、まだ少し赤かったり、かさぷたが残っていたりで、状態が落ち着いたときにどうなるのか、少し不安だった。先生は、時間が経てば、日に焼けたように少し色が残る程度で、あとは元に戻ると言っていたけれど。あまり触ってはいけない、と言われていたので、マジックのカスみたいなものが取り切れなくって、ごく一部、皮膚と同化しちゃったところも…。