放射線治療の途中経過①

 最初の3、4日は、大きな変化もなく過ぎていった。放射線を当てた部分は、見た目は特に変わりなく、触ると、少し熱を持ってきたかな?という程度。あぁ。機械からは光も熱も出ていなくても、本当に放射線は出ているんだ、と実感した。

 1週間、10日と経つうちに、少しずつ、皮膚に赤みが出てきたので、保冷剤で冷やすことにした。100円ショップで、ケーキやお弁当に使う保冷剤を購入。といっても、凍らせるのでは冷え過ぎだし、職場や通院中の保管も困る。幸い冬で寒く、車の中は冷蔵庫と同じような状態だったので、車の中に保冷剤を置いておいて、治療が終わったら、布でくるんだ保冷剤をブラとシルクエプロンの間に挟んで右胸を冷やし、仕事に行く時間にそれを外す、というやり方にした。ただ、効果はそんなになかった気もする…。

 不便だったのは、お風呂。体を洗う時、右胸のあたりは泡を乗せる程度にした。それでもマジックは所々消えたり薄くなってしまい、治療の際に、しょっちゅう技師さんが重ね書きをしていた。おっぱいに、黒や赤の太い線で〇やら×やらたくさん書かれると、やっぱり悲しい…。知らない人が見たら(そんなシチュエーションないけど)、これはなんだ?って思うだろうな。

 そして、このマジックが、肌とブラの間に挟んだシルクエプロンに色移りしてしまい、これまた不便だった。その意味でも、シルクスカーフも準備して、良かったと思う。