手術の傷の治り具合

 胸の内側の痛みは、少しずつ、少しずつ、薄くなっていた。代わりに、表面の傷が痛くなっている気がした。でも、テープを無理に剥がすのは怖い。

 傷の痛みはちょっとずつ強くなっている気がしていたが。術後1か月の診察の数日前になったら、なんだかテープに茶色い体液が沁みだして、ニオイもしてきた…。思い切って、テープを少しめくってみた。ぎゃー!なんか汁が出てる…。よく見ると、傷は閉じているんだけれど、傷の始まり部分にぽちっと小さな穴が開いて、液体が溢れてきている。さらによく見ると、穴の奥に、白いものが見える…。怖くて、静かにテープをもとに戻した。開けたふたを閉じるように。見なかったことにしよう(笑)。すぐに診察だし。異臭がひどくならないか、だけは気を付けた。

 腋の下と右胸の腫れは、少しずつ引いていって、これもほっとした。テープを貼っているから全体像が分からないけれど、手術直後よりはいびつさが軽減していた。