放射線治療の途中経過③

    治療も終盤に差し掛かると、患部の赤みは強くなって、ヒリヒリ感が強くなっていた。それでもまだ、仕事にも支障が出ない程度。軟膏で痛みが少し和らいでもいた。この辺りには、「私のおっぱい、どうなっちゃうんだろう。。。」と心配になっていた。いずれは、皮膚の状態もある程度はもとに戻ると思っていたけれど、何しろその時は、マジックのインクが皮膚に染みて滲んで広がってるし(涙)、皮膚は軽いやけど状態だし、軟膏でどろどろだし。。。治療後はだるさが強い気がするけど、それでも残業やら休日出勤やらは続いていて。ひとまず、早くこの治療が終わってほしい、そんな気持ちだった。

 ちょうど、放射線治療最終日は、私の誕生日だった。その日は1日休暇を取り、最後の治療に向かった。さすがに5週間も通うと、すこし淋しさが湧く。

 放射線照射が終わった後、最後の注意事項が。「治療が終わった後に、火傷の症状が強く出ます。処方してもらった薬を塗って、痛みがひどければ、先生の診察を受けてくださいね。」ふむふむ。そうか、時間差でくるのか。しょうがない。「シャワーするとき、触らないでくださいね。皮膚の表面がべろっといきますから。」なーにー!そんな状態だったの、もっと早くから教えて欲しかった…(涙)。最後に、技師さん達にもお礼を言ってNASAもどきの部屋を出た。これだけおっぱいに書かれること、もうないだろう(笑)。いや、ないことを祈る。

 治療も治療費の精算も済ませ、「わーーーい!」。今日から自由だ!久しぶりに、午後から映画を見に行った。映画の帰りは、めったに買わないケーキと、スパークリングワインを買って帰宅。クリスマスも近いので、ショートケーキを買うのはいかにも「一人で寂しくクリスマス祝います」って感じがするのがいやで、これまで避けてきたんだけれど、今はコンビニスイーツという味方がいる!そして何より、がんは取り切れて、5週間の通院も終わった。なんとか40歳を迎えられた。これが祝わずにいられるか!