乳がん生検の検査結果

 検査から1週間後の金曜日の夕方、病院に電話。事務の女性が、検査結果は出ていると教えてくれたけれど、「少々お待ちください」とのこと。少し時間を置いて、「明日の朝イチであれば予約が取れるので、結果を聞きに来てください」と言われ、「わかりました」と答えた。なんか、嫌な予感。。。モヤモヤした気持ちで、一晩過ごしました。

 翌日の土曜日、朝イチで病院へ。待ち時間はほんの数分だったけど、そわそわと落ち着かず、長い時間に感じました。

 名前を呼ばれて診察室に入ると、先生から「今日は一人できましたか?」と聞かれ、「はい。独身なので。一人で大丈夫です。」と答える。「うーん、悪いのが出ちゃったね。悪性です」。「え…」。診断結果は英語で、その横に手書きで「悪性」「粘液がん」と書かれていた。大きさは、18mm。

 びっくりはしたけれど、泣いたり取り乱すこともなく、淡々と説明は進む。

 「悪性だってわかってマンモグラフィ見直しても、映ってないんですよね…。」先生がつぶやくように言っていた。

 「手術は大きい病院ですることになるので、紹介状書きますね。近くだとA病院とB病院があります。」

 「A病院とB病院、どちらがいいとかありますか?」

 「う~ん、入院期間がAだと4、5日で出されるね。Bだと1週間くらい。ほかの病院でも紹介状書けますが。」

 心の準備ができていないし、何の情報もなかったので、県内で一番大きな総合病院で

あるA病院でお願いした。

 「どういう治療をすることになるんですか?手術とか抗がん剤とかですか?」

 「手術をして、放射線治療になると思う。今、さらに詳しい検査をしているから、結

果はA病院に送りますね」

 「放射線治療は入院が必要ですか?」

 「午前中に放射線治療に通って、午後から仕事に行ってる人もいますよ。」

 A病院の乳腺外来は、毎週火曜日のみ。初診は予約外での受付になるので、昼食を食べて11時30分までに受付を済ませるよう説明を受けた。紹介状を作るのには時間が掛かるので、週明けに取りに行くことにし、帰宅。

 がん…。しかも、乳がん。今度はそうきたか。今までも色々あったけど、神様は私のことがよっぽど嫌いなんだ。そう思った。

 これからどうなるんだろう。仕事はどれくらい休むことになるんだろう。抗がん剤だけはやりたくない。職場にはなんて言おう。親には何て言おう。さすがに、土日はゴハンを食べる気にも、外に出る気分にもなれなかった。ぐるぐると色んなことを考えたし、乳がんのこともネットで調べた。

 月曜日、直属の上司と同僚に、「精密検査が必要なので明日は休む」と報告。がんは確定だけど、周りにも心の準備をしてもらえるように、予告を兼ねての報告。「がん」と口に出すには、私にとっても、もう少し時間が必要だった。