乳がん発見のきっかけ

 20代の頃は、生理周期によって、胸が張ったり、痛くなることがしょっちゅうありました。柔らかいしこりができることもあったけど、生理が終わると、すっと引いていく感じ。

 30代も後半に入ってからは、そんなことも少なくなり、「なんだか胸がふにゃっとしてきたなぁ」と寂しく感じていましたが、ある時、右胸に、柔らかいしこりがあることに気づきました。右胸の、乳房の右上、乳首と腋の下の中間ぐらいのところ。生理が終わっても、なくならない。

 時々テレビでも乳がん特集をしていて、セルフチェックしたときに、肉まんの中に小豆が入っているような感じだとか、とても固いしこりがあったら受診すべき、と紹介されていました。

 また、病院で女性の乳房とがんの模型を触ったことがあり、その模型でも、がんはかなり固いものでした。

 毎年、職場の検診で触診も受けていて、「異常なし」。

 だから、「私の柔らかいしこりって、なんだろう?」、「がんじゃないとしても、悪い病気なのかな?」などと、不安に思っていました。

 「一度、検査に行かなきゃ」と思ったものの、最初に電話した病院は、早くても1か月半先でないと予約が取れないと言われ、ちょうど仕事も忙しい時期だったので、落ち着いてから予約することにしました。

 その後、同僚の仕事に巻き込まれ、平日は深夜まで残業、土日も出勤しなければならない状況がしばらく続き、疲労がピークに。。。朝やっと起きて、仕事に行っても腕が重くて上がらない、という状況になっていて、右胸にも、今までに感じたことのない違和感を感じるようになりました。しこりが前より大きくなっている気がしたし、生理周期によっては痛みもあり、得体の知れない恐怖を感じていました。

 やっと土曜日に時間が取れたのは、病院に最初に電話してから、半年以上経ってからでした。友人から、予約が取りやすい新しい病院もあると聞いたので、そちらの病院を予約しました。