受診初回。「何かある」

 その病院で乳がんの検査をしてくれるのは、女医さんでした。

 まずは触診。例年の職場の触診のように、丁寧に触っていきますが、「しこりみたいなものがあるけど、乳腺のようでもあるし…。悪いものではなさそう」。

 次は、初めてのマンモグラフィ。それまでは、40歳未満だったので、乳がん検診では触診だけだったのです。テレビで見たように、片胸ずつ、透明の板でぎゅ~っと挟まれ、息ができない。。。でも、結果は「何も映ってない」でした。

 そして、超音波。透明のジェルをつけて、右胸に器械を軽くぐりぐりあてると…「何

かあるね」。女医さんが、画像の写真を撮って、パソコンに映して見せてくれました。「ここに、白くモヤッとしたものがあります。がんではないように見えるけど、悪性の可能性もあるので、念のため、生検しましょう」。

 生検は局所麻酔をかける必要があり、時間もかかるため、午後イチの時間を予約する

必要があるとのことで、私の仕事のスケジュールも調整し、後日、電話で予約すること

にしました。その日は、生検のパンフレットをもらい帰宅しました。パンフレットには、検査に使用する機械の写真や方法が載っていて、「針ながっ!ふとっ!」。

 やっぱり、何かあるんだ。。。でも、何か分かれば、治療できる。がんではなさそうだし、なんとかなる。麻酔をして、太い針を刺して生検なんて、めちゃくちゃ怖いけど、やっとハッキリするんだ。そう思いました。